ビットコイン、OI$44.5Bと清算$132.9Mで読む最大痛点

現在のビットコインは$83,470.7。建玉は$44.5Bで24時間に2.3%減り、同時に24時間の清算額は$132.9Mへ膨らんだ。オプションの最大痛点を直接示す行使価格データは今回の集計にないため、ここではOIの偏り、資金調達率、清算帯を組み合わせて、価格が引き寄せられやすい水準を推定する。なお、現物ETFにはまとまった資金流入が続いているとの報道もあり、短期のデリバティブ需給との温度差が意識される。
OI上位勢は縮小、Gateだけ下げが深い
取引所別ではBinanceが$7.7B、シェア17.4%で最大だが、24時間変化は-2.9%。Bybitは$4.6B、10.4%で-0.7%、Gateは$4.3B、9.6%で-6.1%と、上位勢のなかで最も大きくポジションを落とした。一方、Bitgetは$2.7B、6.0%で3.4%増、OKXも$2.4B、5.3%で0.4%増だった。全体のOIが縮小するなか、一部取引所だけが積み増しており、最大痛点を巡る需給は一方向ではない。DeribitのOIも$811.1M、24時間で-5.8%となっている。
資金調達率は強気に傾くが、取引主体は分裂
資金調達率はBinanceが0.003%、Bybitが0.002%、OKXが0.005%で、主要所ではロング保有側のコストが発生している。Bitfinexは0.021%と相対的に高く、反対にCoinExは-0.375%だった。アカウント比率はBinanceでロング57.9%、Bybitで57.7%、Bitgetで63.0%と買い優勢だが、成行ではBinanceのロングが39.6%にとどまり、ショートが60.4%を占める。Gateの成行ロングは94.7%まで偏っており、保有者の強気と実際の注文フローが一致していない。
清算帯は$82,000台、上値にも反撃余地
24時間清算の内訳はロング$102.3M、ショート$30.6Mで、下落側の整理が優勢だった。4時間でもロング$6.3Mに対しショート$0.5Mで、短期の下値圧力を裏付ける。最大級のロング清算はBinanceの$82,445.2、Bybitの$82,361.7で発生し、ショート側ではBinanceの$84,329.2が目立つ。したがって、現水準からは$82,361.7〜$82,445.2が下値の試金石で、$84,329.2回復はショートの巻き戻しを誘う水準となる。
結論として、OI$44.5Bの縮小とロング清算の偏りから、短期の最大痛点は$82,000台前半へ寄りやすいと見る。$82,361.7を割り込み、OIが$44.5Bを下回って減少を続けるなら下向きシナリオが有効だ。逆に$84,329.2を明確に上抜き、OIが$44.5Bを超えて増加すれば、この見方は無効となり、ショート清算を伴う上昇へ転じる。データは北京時間9月29日07:18時点、Binance・OKX・Bybitなど主要取引所を集計。